はじめに
「骨粗鬆症って、骨折してからわかる病気でしょ?」
「痛くないなら大丈夫では?」
実はそれは大きな誤解です。
**骨粗鬆症は“痛くなる前に治療する病気”**です。
症状が出たときには、すでに骨折していることも少なくありません。
この記事では、整形外科医の立場から、
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骨粗鬆症とはどんな病気か
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なぜ早期発見が重要なのか
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検査と治療の考え方
をわかりやすく解説します。
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症は、骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。
年齢とともに誰でも骨は弱くなりますが、
一定以上に骨密度が低下すると、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。
特に起こりやすいのは、
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背骨(圧迫骨折)
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太ももの付け根(大腿骨近位部骨折)
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手首
です。
なぜ「痛くなる前」が大切なのか
骨粗鬆症そのものは、基本的に痛みを伴いません。
しかし、
骨折すると強い痛みや生活機能の低下を引き起こします。
特に高齢者の大腿骨骨折は、
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入院
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手術
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歩行能力の低下
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要介護状態
につながることがあります。
だからこそ、
骨折する前の段階で発見し、治療することが重要なのです。
こんな方は要注意
次のような方は、骨密度のチェックをおすすめします。
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65歳以上の女性
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閉経後の女性
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家族に骨粗鬆症がいる
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背が縮んできた
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軽い転倒で骨折したことがある
「年のせい」と思っている変化の中に、骨粗鬆症が隠れていることもあります。
検査はどうやって行う?
骨粗鬆症の診断には、**骨密度検査(DEXA法)**が用いられます。
これは、
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痛みがなく
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短時間で
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正確に骨密度を測定できる
検査です。
結果は数値で確認できるため、
現在の骨の状態を客観的に把握できます。
治療の考え方
骨粗鬆症の治療は、
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食事(カルシウム・ビタミンD)
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運動
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薬物療法
を組み合わせて行います。
薬と聞くと不安に感じる方もいますが、
骨折リスクを下げることが確認されている治療法が確立されています。
状態に応じて、無理のない方法を選択します。
「まだ大丈夫」が一番危ない
骨粗鬆症は、
症状がないからこそ見逃されやすい病気です。
しかし、骨折してからでは回復に時間がかかります。
「今は元気だから大丈夫」ではなく、
今元気なうちに確認することが大切です。
まとめ
骨粗鬆症は、
痛くなる前に見つけて治療する病気です。
将来の骨折を防ぐために、
気になる方は一度、骨密度検査をご検討ください。
整形外科では、
骨の状態を確認し、必要に応じて適切な予防・治療をご提案します。
ゆうき整形外科クリニック 田中佑樹
“大府市、東海市、東浦町、知多市などから通えるクリニックです。 整形外科だけでなくリハビリ、内科、皮膚科と幅広く地域の皆さんの健康をサポートさせていただいています。”