
「体重を減らしたほうがいいのは分かっているけれど、なかなか痩せられない」
「膝が痛くて運動したいのに、運動するとさらに痛くなる」
「食事制限をして一度は痩せても、また体重が戻ってしまう」
整形外科を受診される患者さんからも、このようなお悩みをよくお聞きします。
肥満は、単に見た目や体重の問題ではありません。
高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などの生活習慣病と深く関係するほか、膝・腰・股関節などの運動器にも大きな負担をかけます。
ゆうき整形外科クリニックでは、こうした**「肥満症」**に対する治療の選択肢として、肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド)」による自由診療を行っています。
ゼップバウンドとは?
ゼップバウンドは、日本で肥満症治療薬として承認されている週1回の注射薬です。
GIPとGLP-1という、食欲やエネルギー代謝などに関係するホルモンの受容体に作用します。
食欲を抑え、食事量を減らしやすくすることで、食事療法・運動療法とともに体重減少をサポートします。
当院では、単に「数kg痩せたい」といった美容目的のダイエットではなく、肥満によって健康上の問題が生じている「肥満症」の治療としてゼップバウンドを使用します。
「肥満」と「肥満症」は違います
BMIが高いだけで、すべての方がゼップバウンドによる治療の対象になるわけではありません。
ゼップバウンドには、肥満症治療薬として定められた対象があります。
当院でも、医師がBMI、肥満に関連する病気、現在の治療状況などを確認し、ゼップバウンドによる治療が適しているかを判断します。
ゼップバウンドはどんな人が対象?
患者さんから最も多いのが、
「私はゼップバウンドを使えますか?」
という質問です。
肥満症に対するゼップバウンドの対象を、できるだけ分かりやすく説明すると、まず次の条件が重要です。
【まず必須】次のいずれかの病気があること
・高血圧
・脂質異常症
・2型糖尿病
この3つのうち、少なくとも1つを有していることが前提になります。
BMIが高いという理由だけで、誰でもゼップバウンドによる肥満症治療の対象になるわけではありません。
そのうえで、次の①または②の条件を満たす方が対象となります。
① BMI 35以上
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、
BMIが35以上
の方です。
BMIは、
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
で計算します。
たとえば身長160cm・体重90kgの場合、
90÷1.6÷1.6=BMI約35.2
となります。
② BMI 27以上 + 肥満に関連する健康障害が2つ以上
もう一つは、
BMI 27以上
で、
肥満に関連する健康障害を2つ以上有している方
です。
肥満に関連する健康障害には、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病などに加えて、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、肥満に関連する腎臓病、膝や股関節などの運動器疾患などがあります。
たとえば、
「高血圧+変形性膝関節症+BMI 27以上」
という方では、ゼップバウンドによる治療の対象となる可能性があります。
一方、
「BMIは30だけれど、肥満に関連した病気は特にない」
という方は、原則として当院で行うゼップバウンドによる肥満症治療の対象とはなりません。
食事・運動だけでは十分に減量できない方のための治療です
ゼップバウンドは、最初から薬だけで体重を減らすための治療ではありません。
基本となるのは食事療法と運動療法です。
しかし実際には、
「食事に気をつけても体重がなかなか減らない」
「減量しても何度もリバウンドしてしまう」
という方もいらっしゃいます。
特に整形外科では、
「体重を減らすために運動したいのに、膝や腰が痛くて運動できない」
という問題があります。
このような方に対して、食事療法・運動療法を続けながら、医学的な減量をサポートする選択肢の一つがゼップバウンドです。
整形外科だからこそ考えたい「体重と関節」の関係
体重が増えると、歩く、立ち上がる、階段を上り下りするといった日常生活のたびに、膝や股関節などに大きな負担がかかります。
特に、
・変形性膝関節症
・膝関節痛
・股関節痛
・腰痛
・足部や足関節の痛み
などがある方では、体重管理も治療の重要な要素になります。
ところが、
膝が痛い
↓
運動できない
↓
体重が増える
↓
さらに膝への負担が増える
という悪循環に陥ってしまうことがあります。
「痩せるために運動してください」と言われても、膝や腰が痛ければ十分な運動ができないのは当然です。
当院では、膝や腰などの治療を行うと同時に、必要な方には医学的な減量治療を組み合わせることで、この悪循環から抜け出すことを目指します。
治療は週1回の注射です
ゼップバウンドは週1回、皮下注射する薬です。
通常は2.5mgから開始し、体調や副作用、体重の変化などを確認しながら、必要に応じて段階的に投与量を調整します。
ただし、
「注射をすれば何を食べても痩せる」
という治療ではありません。
薬の力を上手に利用しながら食生活を見直し、可能な範囲で身体を動かし、将来的にも体重を管理しやすい生活習慣をつくっていくことが大切です。
ゼップバウンドの料金
当院では、ゼップバウンドによる肥満症治療を自由診療で行っています。
【4週間分・税込】
2.5mg 24,000円
5mg 36,000円
7.5mg 47,000円
10mg 57,000円
12.5mg 66,000円
15mg 74,000円
上記料金には診察料・薬剤費が含まれています。
原則として、初診料・再診料などの追加費用はいただきません。
※治療開始前に医師による診察を行います。
※診察の結果、ゼップバウンドによる治療が適さないと判断する場合があります。
※医学的に検査が必要と判断した場合には、検査や他の医療機関への受診をご案内する場合があります。
※薬剤の仕入価格等により料金を変更する場合があります。
主な副作用について
ゼップバウンドでは、
・吐き気
・食欲低下
・便秘
・下痢
・腹痛
・腹部膨満感
などの消化器症状がみられることがあります。
また、頻度は高くありませんが、膵炎や胆嚢・胆道系の疾患、低血糖など、注意が必要な副作用もあります。
治療中に強い腹痛や嘔吐などの症状がみられた場合には、速やかに医療機関へご相談ください。
「痩せる」だけではなく、これからの身体を守るために
肥満症治療の目的は、単に体重計の数字を小さくすることではありません。
高血圧や脂質異常症、2型糖尿病など、肥満に関連する健康リスクの改善を目指すこと。
そして整形外科として大切にしたいのが、
膝・腰・股関節などへの負担を減らし、将来も自分の足で歩き続けられる身体をつくること
です。
「膝が痛くて運動できない」
「食事や運動に取り組んでもなかなか体重が減らない」
「健康のために本気で体重を減らしたい」
「自分がゼップバウンドの対象になるのか分からない」
という方は、一度ご相談ください。
ゆうき整形外科クリニックでは、ゼップバウンドを単なる「痩せるための注射」としてではなく、肥満症を治療し、これからの健康と運動機能を守るための治療選択肢の一つとしてご提案します。
ゆうき整形外科クリニック 田中佑樹
“大府市、東海市、東浦町、知多市などから通えるクリニックです。 整形外科だけでなくリハビリ、内科、皮膚科と幅広く地域の皆さんの健康をサポートさせていただいています。”